2008年12月22日
任意整理における各社の対応(その3)
先日に引き続き中小業者の対応につき書いていきたいと思います。
エ○ワ
→小口の貸付を主に行っており契約ごとに借用証書・同意書を作成する
対応。個別取引の主張をするのが目的であろうと思われる。
取引履歴の開示も契約ごとに個別に紙を作成してくるが、明らかに
一連取引である。
過払いがあると個別取引を主張し、譲らないケースが多いために訴訟
になる場合が多いが、答弁書提出のみで殆ど出席はしてこない。
借金が残った場合には分割弁済には応じるが振込みが遅れるとすぐに
催促の電話がくるのが特徴。
ア○ル(民事再生中である。)
→今年、春先に民事再生を申立て。申立て前の対応としては過払金の額
を積極的に争ってくる事はないが、資金難からか支払日が3~6ヶ月
先にして欲しい旨の泣き落としが得意。(笑)
今月12日が再生計画案提出予定だったが、いまだに公表されてない
ので何割返還されるか現時点では不明である。
ただ、借金が残った顧客に対しては一括弁済しか認めないとの対応を
しており自己の借金(過払金)は減額して貰うのに回収は貪欲にする
ふざけた会社である。
S○コーポレーション(旧三○ファイナンス)
→受任通知を送るとすぐさまFAXで開示するが、借金が残る場合には
「何日までならこの金額で和解に応じるが、以降は一切応じません。」
といった内容を週一のペースで送ってくるのが特徴でした。
一方、過払金がある場合には10~20%の提示しかしてこないため
訴訟で争うしかない会社だったが、あまりに酷いので今年になって
債権者から破産申立てを起こされた。その後、同社のスポンサーに
かざかファイナンスが名乗りを挙げ、誠実に対応していく旨を誓った
ため取り下げがなされたが、スポンサーの意向により借金が残る場合
には一括返済しか認めない旨の対応を取り始めた模様である。
フ○ックス(旧クレ○ィア)
→つい最近、再生手続きが完了し過払金の40%返還が実行されており
S○コーポレーションと同様にかざかファイナンスがスポンサーに
付いたのを機に商号を変更したものである。
しかしながら、スポンサーが同一のために借金が残った顧客には一括
返済しか認めない対応を取り始めておりS○コーポレーション同様に
問題の多い業者である。